原稿応募

小説を応募するのに必要な文字数(原稿用紙枚数)はどれくらい?

公募小説や、新人賞など小説家への登竜門と位置付けられる「賞」が増えてきました。でも「どの位のボリュームでストーリーを作ったらよいのか」という点で、文字数・原稿用紙の枚数を気にされる方もみられます。

ここでは、公募される小説に必要な文字数などをまとめました。これから小説を書いてみたいという方は参考にしてみてください。

小説を応募するのに必要な文字数(原稿用紙枚数)はどれくらい?

まずは、応募を考えている「小説新人賞」の応募要項を取り寄せてみましょう。応募要項を確認することで「最低文字数」や「最大文字数」を知ることができます。一般論でいうと、小説を書いて応募したいと考えた場合は、400字詰原稿用紙では100枚~250枚程度を目安にするとよいでしょう。Word(ワープロソフト)ではA4サイズ・10ptの文字の大きさで30枚~70枚が目安です。

新人賞の要項では「~枚以内」「~枚」「~枚程度」というようにそれぞれ枚数に対する表現が異なります。「以内」「枚」という表現の場合は、必ず枚数に収めることが求められます。「程度」であれば若干要項枚数をオーバーしてもかまわないと受け取ることができますが、推敲を行い指定された枚数に収めるようにするとよいでしょう。

主要な新人賞の応募に必要な文字数は?

多くの方が応募する新人賞の要項に則った文字数を調べてみました。下記を参考にしつつ、詳しい最新情報はそれぞれのホームページでも確認してみてください。

すべて400字詰原稿用紙での枚数です。
・小説すばる新人賞(集英社) 原稿用紙200枚以上500枚以内
・オール讀物新人賞(文藝春秋)原稿用紙50枚以上100枚以内
・新潮新人賞(新潮社) 原稿用紙250枚以内
・群像新人文学賞(講談社) 原稿用紙70枚以上250枚以内
・文芸賞(河出書房新社) 原稿用紙100枚以上400枚以内

原稿用紙の上限がここでわかりますが、あくまでも枚数の指定であり、文字数の上限を指しているのではありません。余白や行間等も小説のスパイスとして取り入れていきましょう。

必要な文字数を原稿用紙換算するには?

最近では、学生時代の作文のように原稿用紙に手書きをする方は少なくなっており、ほとんどがパソコンのワープロソフトで文章を作成していることでしょう。新人賞関連の応募要項では「原稿用紙○枚」というように原稿用紙の枚数で指定されています。そのため、パソコンを使用していると「ワープロソフトで作った小説が原稿用紙何枚分に相当するかわからない」と感じることもあるようです。

原稿用紙は20文字×20行、合わせて400文字です。Word(ワープロソフト)の場合、文字サイズ10ptで書式設定すると、1行40文字×30行程度なので原稿用紙と違いが出てしまいます。

応募の際はあくまでも原稿用紙と同じ体裁で枚数を守る必要があります。ではどうしたらよいのか。

書式を「20字×20行」または「原稿用紙」に設定すると、正しく原稿用紙枚数に換算できます。昨今では、ワープロソフトの書式設定を指示する公募小説も出ています。「A4縦書き、40字×30行」というように、パソコンを使用した時のルールが明確化されてきたようです。要項にて言及されている時は、その書式を取り入れて、それ以外の場合は原稿用紙の書式に設定して、原稿用紙換算をしていくことをおすすめします。

短編・中編・長編小説、それぞれの文字数(原稿用紙枚数)はどれくらい?

公募小説の中には、短編小説を対象としたものが多くあります。また、構成手法の一つで短編をアンソロジー風に仕立てて1冊の長編小説にしたいと考える方もいると思います。そこで、短編はどの位のボリューム?原稿用紙100枚で書いた小説は長編といえる?というような疑問も出てくるでしょう。

一般的に原稿用紙の枚数と小説の長さに関しては、以下のようにいわれています。
・原稿用紙100枚くらい…短編小説
・原稿用紙300枚くらい…中編小説
・原稿用紙500枚くらい…長編小説
・それ以上…大長編小説

読み応えがあるライトノベルでも原稿用紙500~700枚程度のボリュームです。小説の最終ページや奥付に「原稿用紙○枚」等と記載されていることもありますので、探してみてはいかがでしょうか。

小説のボリュームと文字数・原稿用紙換算の枚数の関係についてまとめました。小説を書き始めたばかりの方は、ストーリーをどのように膨らませていくか、着地点をどこにするかが悩みの種かもしれません。実際に小説を書きながら、自身が描くストーリーと求められているボリュームを比較し、よりより小説になるよう推敲していきましょう。

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