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芥川賞をとるにはどうしたらいいのか

芥川賞をとるにはどうしたらいいのか

芥川賞は公募の賞ではなく、既に発表されている純文学作品の中から候補作が選ばれ、その中から受賞作品が決定されます。芥川賞をとりたいのであれば、まずは、純文学雑誌に自身の作品を掲載してもらう必要があります。

芥川賞の選考対象となる作品とは

芥川賞とは、純文学を書く新人作家に与えられる賞です。ただし、芥川賞は公募の賞ではありませんから、芥川賞に小説を応募して受賞することはできません。

芥川賞は年に2回、上半期の7月と下半期の1月に行われます。上半期は前年12月から5月までに、下半期は6月から11月までに刊行された書籍や雑誌掲載作品の中から候補作を選び、数度の予備選考委員会と選考委員の討議によって、受賞作が決定されることになります。

つまり、芥川賞を受賞するには、純文学の文芸誌に作品を掲載してもらい、さらに候補作としてノミネートしてもらわなくてはならないのです。

純文学系の文芸誌

芥川賞の候補になるためには、純文学の文芸誌が主催する新人賞などを受賞して、純文学雑誌に作品を載せてもらう必要があります。

現在、日本には大手出版社が出している「五大文芸誌」と呼ばれる純文学雑誌があります。文藝春秋社の「文學界」、新潮社の「新潮」、講談社の「群像」、河出書房新社の「文藝」、集英社の「すばる」の5つです。いずれも芸術性の高い純文学作品を掲載している「純文学の文芸誌」という点には変わりはありません。しかし、それぞれに特色があり棲み分けがなされています。

文學界

純文学の文芸誌の大御所といえる雑誌です。人生の問題などをテーマとした作品が掲載される傾向にあり、伝統的なきちんとした文体で書かれた作品を世に送り出している雑誌です。芥川賞を主催する文藝春秋社が発行している雑誌であり、芥川賞をとるのならば、この雑誌に掲載されるのが一番の近道となるとされています。

近年もお笑い芸人のピース又吉氏の「火花」が掲載され、芥川賞を受賞したことで話題を集めました。毎年9月に「文學界新人賞」と呼ばれる賞を開催していて、純文学作品の公募を受け付けています。

新潮

三島由紀夫や太宰治といった著名な純文学作家の作品を、文庫本として出版している新潮社の雑誌です。「文學界」と並び、王道の純文学雑誌として知られています。しっかりとした文体で、日常のテーマや作者の関心事を描いた作品が掲載されています。

毎年3月に「新潮新人賞」と呼ばれる新人賞を開催しています。

群像

「文學界」や「新潮」が王道の純文学作品を掲載しているのに対して、どこかサブカルチャー寄りの純文学作品を発信していっているのが「群像」です。現代を表現した斬新な小説が掲載される傾向にあり、文体もどこか型破りで、オーソドックスからかけ離れたものが多いのが特徴といえます。

ノーベル文学賞候補として有名な村上春樹氏を世に送り出した雑誌でもあります。毎年10月に「群像新人文学賞」と呼ばれる新人賞を開催しています。

文藝

純文学の射程を幅広く捉えていて、「群像」以上にサブカルチャーよりの純文学作品を掲載している雑誌が「文藝」です。同性愛やファンタジックな作品など、意外性や特殊性をテーマに据えた作品を多く世に送り出しています。文体もどこか詩的であったり新奇な表現方法を取り入れていたりするものが多い傾向にあります。

毎年、3月に「文藝賞」と呼ばれる新人賞を開催しています。

すばる

「すばる」も「文藝」同様にサブカルチャー寄りの純文学作品が掲載される雑誌です。こちらは、サブカルチャーの中でも若者向けの、どこかエンタメ要素のある作品を多く掲載する傾向にあります。拒食症や海外での経験、幼児虐待や女性問題など、現代の社会問題をテーマに据えた作品を世に送り出しています。

毎年3月に「すばる文学賞」と呼ばれる新人賞を開催しています。

芥川賞をとりたいのであれば、まずは五大文芸誌に自身の作品を載せてもらう必要があります。五大文芸誌にはそれぞれに特色がありますから、自身の作品に似たテーマや文体を扱う雑誌を探しだし、まずは各誌が開催する新人文学賞の受賞を目指しましょう!

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