これまでの生きてきた証しを残していきたい、そう考えたことはありませんか?そんなときは「自分史」が役に立つでしょう。自分史の意味と目的を理解することで、より自分らしさが生まれます。
こちらでは、自分史を書くにあたって覚えておきたいポイントをご紹介します。より良い人生を歩むためにも、ぜひ知っておきましょう。
そもそも自分史とは?
自分史とは、自分の人生に関する記録のこと。さまざまな表現方法がありますが、基本的には自由に書いてよいものです。「これは書いておくべき」「あれは書いてはいけない」などのルールはありません。
もし個性豊かな自分史を作成したいのであれば、テーマを決めることが大切です。これまでの人生の、いつ、どこにスポットを当てて書いていくのか想像してみましょう。
自分史の目的
自分史とは、過去に起こった出来事を受け止めることが重要です。そのため、これからの目標といった未来についてあまり書き込まないようにしましょう。以下では自分史の目的について詳しくみていきます。
自分の人生をもっと好きになるため
自分史を書けば、人生をもっと好きになれます。私たちは生き方に誇りを持とうとしても、なかなか受け入れられないものです。しかし、今までの思い出や出来事を振り返り、結果として人生を楽しめることにつながれば、未来は自然と明るくなります。社会的な地位、仲間の数、趣味の充実具合など、幸せの指標は人それぞれであり、それをきちんとかたちにしておかないと漠然とした不安に駆られてしまいます。
「自分の幸せって何なんだろう?」と陥ってしまう前に、己の存在を客観視しましょう。
逆境を乗り越えるため
良い思い出だけではなく、ときには辛いこと、つまずいてしまった記憶などを受け止めなくてはなりません。そういった逆境をもとに、後の人生にどのような影響を与えたのかを自分史に残しておくことが大切です。
一見マイナスのイメージであっても、それをプラスに変えていく強さが幸せな人生につながります。いわゆる「歴史的逆境」について検証していき、ありのままの自分を受容していきます。自分の強さを理解できれば、逆境を乗り越える術も身についてくるでしょう。
やりがいを見出すため
今までの人生を客観的に把握することで、家族や友人、社会とのつながりを実感できるようになります。そこから生きる意味を再認識して、本当にやりたいことが見えてきます。
「どのような生き方をすればよいのか」を整理整頓できるのが、自分史の重要な役割です。やりがいを見出すためにも、ぜひ活用していきましょう。
より良い自分史を書くには?
自分史をやみくもに書くのではなく、過去を思い出すための切り口を考えたほうがよいです。
人間関係でいえば、「誰と何をしていたのか?」「誰とよく遊んでいた?」「誰にお世話になったか?」を振り返ってみましょう。家族や学校、仕事、趣味といったさまざまなシーンで、自分の人生にどんな影響を与えているのかを考察してみてください。好きなことを思い返してみただけでも、何かしらのつながりが生まれるでしょう。
また、過去を思い出すツールとして、以下のものを有効活用してみることも大切です。
- 写真、アルバム、ビデオ
- 学校のプリント、テスト、提出物、卒業アルバムなど
- 仕事や会社の資料
- 日記、手帳、手紙
- 遊んだもの、集めたもの、作ったもの
- 音楽、テレビやゲームの映像
- 当時の地図
手元に残っているものには、より良い自分史を書くヒントが詰まっています。
自分史とは、過去の歩みを第三者目線で振り返るものです。これまでの思い出から何を得られたのか、時間をかけて考えていきましょう。また、自分史は一度書いて終わるものではありません。生涯にわたって何度も振り返るので、少しずつ自分と向き合う姿勢が大切です。焦らずじっくりと取り組んで、自分史をつくり出していきましょう。