社史を制作するにあたって重要なのは「内容」です。会社について多くの人に理解してもらい、会社をアピールするわけですから当然ですね。しかし、重要なのはそれだけではありません。社史の「表紙デザイン」も、内容と同様に非常に重要なポイントです。
社史の表紙デザインが大切な理由
社史の表紙デザインにこだわるべき理由には大きく2つ挙げられます。
企業のイメージ
社史に限らず、本の表紙は人間でいう「顔」のような存在です。顔は第一印象を決める部分でもあるため、それなりに気を使う必要があります。
社史の場合は、表紙のデザインで「真面目そうな会社」「社員想いの会社」「楽し気な会社」といった様々なイメージを与えます。例えば、表紙に笑顔の社員を載せれば「社員が楽しそうに仕事をする会社」というイメージを与えられますし、白を基調とする洗練されたスタイリッシュなデザインにすれば「真面目な会社」「信頼できる会社」といったイメージを与えることにつながります。
どのような会社に見られたいのかを考えることで、表紙デザインのヒントが見えてくるでしょう。
企業の姿勢を示す
表紙のデザインで企業の姿勢を示すこともできます。事業内容をイラスト化する、会社の理念や目標をキャッチコピーにする、親しみやすさをイメージしてカラフルでポップなデザインにする、など企業の姿勢の示し方は無限大です。
表紙のデザインは目的によって違ってくる
表紙のデザインは「会社をどう見られたいか」を意識して検討されることが多いですが、その前に社史の目的に合ったデザインであることが重要です。目的に合っていないデザインを取り入れてしまうと、せっかくの社史の魅力は半減してしまいますし、誤解を招いたり、イメージダウンにつながったりするので注意が必要です。
具体的にどのような目的が挙げられるのか見てみましょう。
ブランド目的(企業理念・広報)
まず挙げられるのが「ブランド目的」です。企業理念の発信・共有や広報として活用するのであれば、「会社のイメージ」を重要視したデザインが重要となるでしょう。仕事へのやる気が垣間見えるような活力を感じるデザインにしてみたり、高級感を感じるシンプルなデザインにしてみたりなど、自社ブランドのイメージを崩さず、よりブランドイメージが向上するようなデザインを取り入れてみましょう。
データ目的(資料)
単純に会社の資料として社史を制作するのであれば、そこまで表紙にこだわる必要はないかもしれません。会社情報の保存用、会社情報を社内で共有するだけであれば表紙のデザインはそうした意図がわかるように、社史の内容を題名にしてみると良いでしょう。
しかし、会社の情報を社員が積極的に見てくれない可能性がある、社員全員に絶対に共有してほしいという場合には、思わず開きたくなるようなユニークなデザインがおすすめです。オリジナルキャラクターを表紙に取り入れて中身はキャラクターが解説しているような社史や、会社の仕事風景の写真を積極的に取り入れ「アルバム風」に仕上げてみるなど、社員が「面白そう」と感じる表紙を採用することが大切です。
表紙デザインがユニークな社史は多い
社史を発行している企業の中には表紙デザインを重要視していることも多く、実際にカップラーメンを販売している有名企業はインスタント麺をモチーフにした表紙デザインを取り入れていますし、とある運送会社はトラックを表紙にするなど、ユニークな社史が数多く存在しています。
一見重要性の低そうな「表紙デザイン」ですが、目的によっては徹底的にこだわる必要がある要素です。せっかく作成した社史を多くの人に読んでもらうためにも、ぜひ表紙デザインは慎重に検討してみましょう。