自費出版(自主出版)

日本自費出版ネットワークってどんな団体?徹底解説

日本自費出版ネットワークとは

自費出版に興味がある人の中には、「正しい情報が得られなくて困っている」という人も多いのではないでしょうか。一般の人でもSNSを通して意見を主張しやすくなったこともあり、自分の作品として本を出版したい人も増えてきています。一方で、出版や印刷に関する正しい情報はなかなか得られないのが実情です。

そんな人におすすめなのが日本自費出版ネットワーク(JSPN)という、自費出版に関する情報提供や出版社への教育支援を行っているNPO法人を利用することです。そこで、今回は日本自費出版ネットワーク(JSPN)について具体的に解説していきます。

日本自費出版ネットワーク(JSPN)とはどんな団体?

日本自費出版ネットワーク(Japan Self-Publishing Network、以下JSPN)は、2004年6月にNPO法人の承認を受けた日本国内で自費出版を考える個人や企業に対してサポートする団体のことです。前身となる任意団体自費出版ネットワークは、1996年9月19日に発足されています。

団体正式名称 特定非営利活動法人NPO法人日本自費出版ネットワーク
住所 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町7-16 ニッケイビル7階
電話番号 03-5623-5411
公式ホームページ https://www.jsjapan.net/

自費出版に興味を持つ人々に向けて、情報提供、技術支援、ネットワーキングの場を提供して自費出版のプロセスを円滑に進めるための支援を行っています。

日本自費出版ネットワーク(JSPN)が設立された背景

自費出版が広まってきたにも関わらず、出版したい人が出版や印刷の知識がないことで、あらゆるトラブルが起きるようになりました。そもそも、制作の進め方がわからず、さらには自費出版を請け負う出版社が「本来必要としない金額を要求する」といった問題も起こるようになりました。ほかにも、優れた経験や知識があるのに社会的に評価されない人に向けて、情報や正しいデータを公開することで公正に評価される機会を提供することを目的として設立されました。

しかし営利団体という性質ではどうしても活動に限界があることもあり、あえて特定非営利活動法人として法人格を取得し、不特定多数の人が安心して参加できるように活動しています。

日本自費出版ネットワーク(JSPN)のガイドラインを遵守している事業者

JSPNにはいくつもの出版社が登録していますが、その中でも代表的な出版社を紹介します。

出版社名 ホームページ
リーブル出版 https://www.livre.jp/
ブックコム(自費出版の会) http://www.bookcom.net/
清水公房 https://www.simizukobo.com/
シーズ・プランニング https://www.seeds-planning.co.jp/
青山ライフ出版 https://aoyamalife.co.jp/
BUN-SHIN(文伸) https://www.bun-shin.co.jp/
一粒社 https://www.syobou.com/

JSPNが制定するガイドラインを遵守する事業者は、毎月1回以上の定期的な審査を行い認定されています。一度認定したら継続するわけではなく、常に正しく運営されているかチェックされているので、安心して利用できる目安となるでしょう。

日本自費出版ネットワーク(JSPN)の主な活動内容

JSPNの具体的な活動内容について、深掘り解説していきます。

自費出版に関する正しい情報提供

JSPNは、自費出版に関するさまざまな情報を提供しています。たとえば出版プロセスの各段階についての詳細なガイドライン、成功事例の紹介、最新の出版技術やマーケット情報など、著者が必要とする情報を網羅しています。

  • 出版ガイドライン:自費出版のプロセスを詳細に解説したガイドラインを紹介
  • 成功事例:実際に自費出版を成功させた著者の事例を紹介
  • 最新ニュース:出版業界の最新情報やトレンド、技術革新についてのニュースを定期的に更新

自費出版はネット上にも情報が少ないため、正しい情報を得るのが難しいのが現状です。そこでJSPNでは正しい自費出版に関する情報を提供し、より多くの人が本を出版できることを目指しています。

自費出版を相談できる企業の紹介

JSPNでは自費出版を考えている人に向けて、自費出版のことについて安心して相談できる企業の紹介を行っています。JSPNが紹介する企業は「自費出版契約ガイドライン」に沿って審査をし、一定の基準をクリアした事業者のみが対象です。

自費出版はすべての費用を著者が負担することもあり、数百万円以上の金額がかかることもあります。しかし、初めて出版をする人にとっては、印刷に関する知識がなく「本来必要のない金額」を請求されてしまうケースもあります。

JSPNで紹介される企業はガイドラインに則って運営しているので、安心して利用できるのが利用者のメリットと言えるでしょう。

ネットワーキング

JSPNは、自費出版に関心を持つ人々が新しい知識や技術の習得、情報交換ができる機会を設けています。著者同士の交流や情報交換ができるイベントやワークショップを定期的に開催し、著者が互いにサポートし合うコミュニティを形成できます。

日本自費出版文化賞の開催

JSPNでは毎年、自費出版された本を対象に著者の功績を称えるために「日本自費出版文化賞」を開催しています。日本では毎年数万点の書籍が市場に流通していますが、大きな流通ルートを通さない「自費出版」された本も同じだけ発行されていると言われています。

自費出版された本の中にも知られていないだけで貴重な本も数多くあるにも関わらず、埋もれてしまっている本も少なくありません。定価のついていない本やISBNコード(国際図書流通コード)も対象となり、大賞には賞金20万円がもらえるなど、公正に判断してもらえる良いチャンスと言えるでしょう。

JSPNを利用して自費出版をするメリット

自費出版には多くのメリットがあり、JSPNはこれらのメリットを最大限に引き出すためのサポートを提供しています。

本制作の自由度の高さ

自費出版は著者がすべての決定権を持つため、内容やデザイン、販売方法など自分の思い通りに本制作を進めることができます。個性や創造性を最大限に発揮することができるのが魅力な一方、出版社の選択も含めて自由度が高いからこそ選択肢を間違えると失敗することも少なくありません。

多くの出版社は適正価格で一定の基準を満たす出版ができますが、なかにはオプション料金で異常な金額を請求する業者やサポート体制がほとんどない業者もあります。ある程度の基準を満たす出版社を選ぶためには、JSPNガイドライン遵守業者に登録している業者から選ぶことをおすすめします。

自費出版の書籍データに登録できる

JSPNでは自費出版書籍データの収集や管理も行っており、登録すれば多くの人に自分の本を見られるチャンスが得られます。2019年6月には約7000点の書籍が登録されており、通常の流通では見られないようなラインナップが登録されています。

自費出版は著者に知名度がないため、良い作品でも見られる機会が少ないのが正直なところです。また、掲載は販売というかたちを取るため、うまくいけば利益をあげることも可能です。ホームページに掲載するには5000円の費用がかかりますが、一度登録すれば継続費用はかからないので、多くの人に見てほしいと思う人は登録してみると良いでしょう。

日本自費出版ネットワーク(JSPN)は、自費出版する人が一度はチェックしたいNPO法人

日本自費出版ネットワーク(JSPN)は、自費出版を考える個人や企業に対して情報提供、技術支援、ネットワーキングの場を提供し、プロセスを円滑に進めるためのサポートを行っています。自費出版を検討している方にとってJSPNのサポートは多くのメリットがあります。これらのサービスを活用し、自分の本を出版する夢の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

自費出版で失敗したくないなぁ・・・

自費出版は出版社の選定で結果が大きく左右されます。自費出版を扱っている企業が多々ありますが、実績の多い出版社に依頼する方が、間違いのない自費出版になることでしょう。

幻冬舎ルネッサンスは、これまで4,000タイトル以上の自費出版の刊行実績があります。
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