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芥川賞の選考基準や選考方法はどうなっているのか

芥川賞の選考基準や選考方法はどうなっているのか

芥川賞とは、新人や無名の純文学作家に与えられる賞のことです。
芥川賞を受賞することは、スター作家へなるための一種の登竜門と見なされています。
その選考基準としては、新人か否か、作品の長さやジャンルが重要となってきます。詳しく見ていきましょう。

芥川賞の選考基準とは

芥川賞に選ばれる基準としては、新人かどうか、作品の長さ、作品のジャンルという3つが重要な要素となってきます。

新人か否かという基準

芥川賞とは、新人作家の活躍を後押ししたり、世間的にあまり知られていない作家に脚光を浴びせることを目的とする賞です。このような目的があるため、選考の基準としては、「新人か無名かどうか」が重要となってきます。

過去の選考でも、芥川賞の候補にノミネートされつつも「無名ではない」という理由で、受賞に至らなかった作家も大勢います。ただ、近年は、この基準は揺らぎつつあります。たとえば、作家の阿部和重氏はデビューして10年が経ち、新人でも無名でもない状態であったにも関わらず、芥川賞を受賞しています。

純文学か否か

芥川賞は純文学の新人賞です。そのため、選考の基準としても、作品が 純文学かどうかが大切になってきます。

純文学作品とは、作家の思想などが現れていて、作者独自の文体で書かれた芸術性豊かな作品のことです。売れることや読者が楽しめることを第一に目指す大衆文学とは、真逆の概念を有しています。

しかし、純文学作品と大衆文学作品の境界線は曖昧なところもあります。読者が楽しめる大衆文学作品の中にも芸術的なものはありますし、純文学作品の中にも大衆に受けるものがあるからです。さらに、純文学と大衆文学の両方を書く作家もおり、どの作品が純文学かを判断するのは難しいものがあります。

そのため、芥川賞は純文学作品であることを選考基準にしつつも、まれに、純文学とは断言しにくい要素のある作品が受賞することもあるようです。

作品の長さ

芥川賞は、短編・中編作品に与えられる賞です。過去の受賞作をみると、大体、原稿用紙100枚~200枚程度に収まる作品が受賞しています。

ただし、短編・中編の線引きにも曖昧なところがあります。そのため、第51回受賞の柴田翔氏の「されどわれらが日々―」は、原稿用紙280枚の作品でしたが、選ばれています。

以上のように芥川賞は、新人の書いた純文学作品であり、短・中編程度の長さであることを基準にして選考がなされています。ただ、その基準は明確に定められているわけではなく、ときには、基準から外れた作品が受賞することもあるようです。

芥川賞の選考方法とは

芥川賞の選考は、まず、候補作のしぼりこみからスタートします。芥川賞を主催する日本文学振興会から委託された選考スタッフによって、まず、候補作品が選ばれます。そして、この候補作品はマスコミメディアなどにも公表されます。その後、現在活躍している作家数名によって構成されている芥川賞選考委員によって、これらの候補作品から芥川賞の受賞作が決定されていきます。

選考委員がどのように芥川賞を選んでいくのかは、一般的には公表されていません。しかし、一説によると、選考委員は、選考会に臨む前に候補作品を読んで、「○△×」の三段階評価をつけておいて、その三段階評価による投票や議論によって選ばれるといわれています。

芥川賞の選考会場

芥川賞は選考委員によって決定されます。そして、この選考が行われる会場も決められていて、毎年、東京の老舗料亭「新喜楽」で開かれることになっています。新喜楽は、日本三大料亭の一つとされている由緒ある料亭です。

例年、新喜楽の1階で芥川賞、2階では直木賞の選考会が行われています。さらに、2階には約100人の報道陣が集まる控え室も用意されています。

芥川賞は、新人あるいは無名作家の書いた中短編の純文学作品であることを基準に候補作を選び出し、選考委員によって受賞作が決定されます。ただし、基準は絶対ではなく、ときにはやや基準から外れた作品が芥川賞に選ばれることもあるようです。

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