原稿応募

小説を応募する際の封筒の書き方・注意点

小説を応募する際の封筒の書き方・注意点

小説応募の原稿を送る際、最も重要なのはもちろん「作品の面白さ」です。しかし、あまりに非常識だったりマナーが守れていなかったりすると、編集者や選考者の心証を損ねてしまう可能性もあります。必ずしも選考に関わることではありませんが、一社会人の一般常識としてきっちりしておくに越したことはありません。

今回は、編集者・選考者とのファーストコンタクトである「封筒」の書き方や基本のマナーをご紹介します。

適した種類・サイズの封筒を選ぶ

コンテスト主催者や出版社にとって応募された小説はビジネスの一端となります。封筒は、ビジネスに相応しい種類の開封しやすいものを選ぶ必要があります。

相応しい封筒の種類

封筒は、文具店で市販されている、無地のものを選びます。「愛想がないな」と自分で判断して派手なものやイラスト等が描かれた封筒を使うのはおすすめできません。また、小説の応募は基本的に個人で行うものですので、社名が印字されている封筒も避けましょう。

封筒の種類で選考から外れることはありませんが、あえてマイナスアピールをする必要はありません。

開封しやすいサイズ

封筒は原稿より一回り大きいサイズで、原稿の量が多い場合はマチつきのものを選ぶようにします。ピッタリのサイズの封筒だと、原稿の出し入れがスムーズにできず、開封の際、原稿が切れてしまう危険もあります。

一般的に、原稿のサイズはA4もしくは原稿用紙サイズに指定されている場合が多いです。通常、市販されている封筒は実際のサイズよりも大きく作られているため、A4サイズの封筒を選べば問題ないでしょう。

編集部には多くの原稿が届きます。その全てを開封し、封筒単位で管理することもあるので、無駄な手間やストレスを感じさせない配慮は必要です。

表面・裏面に必要な情報を正しく書く

出版社には応募原稿以外にも多くの郵便物が届きます。他の郵便物と紛れてしまわないように、一目見て応募原稿であることがわかるように心がけましょう。封筒に記載する情報は主催者や出版社が一番初めに目にする部分であり、選考中、封筒単位で原稿が管理されることもあります。あまりに常識から逸脱しているとマイナスイメージがついて回ることになりかねません。

表面の書き方

表面には「応募先の宛名」と応募原稿であることを示す「朱書き」を記載します。

・応募先の宛名
応募要項を確認し、応募先の住所や社名等の宛名を正しく書き、宛名の最後には必ず「御中」をつけます。送る相手が複数の場合は「御中」、個人の場合は「様」と書くのは一般常識です。「選考ご担当者様」等の書き方もありますが、選考者が一人とは限らないので「御中」とするのが無難です。

・朱書き
封筒の左側(横書きの場合は一番下)には、「応募原稿在中」等、一目見て応募原稿であることがわかるように朱書きをします。他の多くの郵便物に紛れて開封されずに忘れられる可能性もゼロではありませんので、必ず記載するようにしましょう。

裏面の書き方

裏面には、「送り主の住所と名前」、「作品名」を記載します。

・送り主の住所と名前
応募原稿の他に、住所や名前を記載した資料を同封することが多いですが、必ず封筒の裏にも書いておきます。ペンネームで応募していても、封筒には必ず本名を書いておくのがマナーです。

・作品名
封筒の裏には作品名も記載しておきます。前述の通り、応募原稿は封筒単位で管理されることもあるので、何の作品が入っているかわかりやすくしておく方が親切です。

文字は大きくはっきり

封筒の文字が読めないと、応募先に正しく届かない可能性もあります。文字は大きくはっきりと、にじまないように書きましょう。宛名や送り主はボールペンではなく黒のマジックを、表面の朱書きは赤のマジックを使います。

なお、封筒に原稿を入れたまま宛名を書くと、字が写ってしまうこともあるので注意しましょう。

原稿に関する注意点

封筒だけでなく、入れる原稿に関しても注意しておくべきことがあります。手間と読みやすさの観点から特に注意したいこと2つを以下に挙げています。

封を開けたらすぐにでも読める状態にする

原稿は、開封したらすぐにでも読み始められる状態にしておくのが理想です。配送中の雨の対策として、原稿をビニール等で包む方もいますが、あまりに厳重に包まれていると開封する際に面倒です。どうしても心配ならば、クリアファイル等で簡素にするか、防水性のクッションがついている封筒を選びましょう。

原稿はできるだけ折らない

選考者が複数いる場合はコピーされて読まれる場合があります。原稿にたくさん折り目がついているとコピーしたときに読みにくくなるためあまりおすすめはできません。やむを得ず原稿を折る場合は最低でも1回程度にしておきましょう。とはいえ、折り目のついていない原稿の方が読んでいて気持ち良いのは誰しも同じです。できるだけきれいな状態で選考者の手に渡るよう心がけましょう。

小説を応募する際の封筒の書き方・注意点をご紹介しました。
応募した原稿を開封するのは必ずしもコンテストの選考者とは限りませんが、入賞して出版するとなった場合には出版社や編集者とのビジネスになります。常識のない人やマナーが守れない人と仕事をしたいと思うわけはありません。「出版」を見据えて応募するのであれば、封筒の書き方等小さなことでも、基本的なマナーはしっかりとおさえておきましょう。

自費出版で失敗したくないなぁ・・・

自費出版は出版社の選定で結果が大きく左右されます。自費出版を扱っている企業が多々ありますが、実績の多い出版社に依頼する方が、間違いのない自費出版になることでしょう。

幻冬舎ルネッサンスは、これまで4,000タイトル以上の自費出版の刊行実績があります。
「大手出版社の編集者と一緒に、最高の自費出版を実現したい!」という思いをお持ちの方は、幻冬舎ルネッサンスを第一候補に、まずは一度資料請求してみてはいかがでしょうか。

幻冬舎ルネッサンス自費出版バナー