将来小説家を夢見ている方であれば、新人賞などへの応募も検討しているのではないでしょうか。小説を公募している賞やジャンルはまちまちですから、ある程度のことを理解したうえで公募することをおすすめします。
ここでは、小説を応募する前に知っておきたい基礎的な知識をご紹介しましょう。
小説の公募とは
公募とは読んで字のごとく「公から募集する」ことです。小説家を目指す方のためにさまざまな新人賞や文学賞が用意されていますから、小説家になりたい方はこの公募に応募することになります。
小説公募のジャンル
前述したように小説の公募といってもジャンルはさまざまです。自分の描いている将来も考えたうえで応募する必要がありますから、ジャンルについても知っておきましょう。
新人賞のジャンル
小説の新人賞は大きく分けて純文学と大衆小説、ライトノベルに分けられます。言葉による表現を重視した小説を純文学、大衆小説は物語を重視していることが大きな特徴といえるでしょう。推理小説やミステリー小説などはこのジャンルに分類されます。ライトノベルは上記二つのジャンルよりもさらに読みやすいことが特徴です。物語に魅力があるのはもちろんですが、登場人物のキャラクターも重視されるのが、ライトノベルの特徴ではないでしょうか。また、挿絵や表紙にアニメ風イラストが多用されるのも特徴です。
ジャンルによって応募する先が変わる
当然ですが、執筆している作品のジャンルにマッチした公募に応募することが大切です。ライトノベルを執筆しているのに純文学の賞に応募したとしても、正しく評価してもらえないでしょう。純文学なら純文学系の公募に、大衆小説、ライトノベルならそうした作品を公募している賞に応募しなくてはなりません。
有名な公募賞
公募賞も現在ではたくさんの種類がありますし、どこに応募すればいいのかと悩んでいる方もおられるでしょう。そこで、ここでは比較的メジャーな公募賞をいくつかご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてください。
すばる文学賞
すばる文学賞は小説家を志している方であれば、一度は耳にしたことのある公募賞ではないでしょうか。純文学、大衆文学のジャンルで賞を設置しており、基本的に応募資格はありません。賞金は100万円となっています。
新潮ミステリー大賞
ミステリー小説家を目指す方の登竜門的存在です。こちらも応募資格は不問となっており、賞金は大賞で300万円と大きな金額を設定していることが特徴です。新潮社が主催する公募賞で、ストーリー性の豊かな広義のミステリー作品を求めています。
アガサ・クリスティー賞
小説家を目指す方でアガサ・クリスティーを知らない方はいないでしょう。稀代の推理小説家だったアガサ・クリスティーの生誕120周年を記念して制定された公募賞です。総合的なミステリー作品を対象としており、応募資格不問のため誰でも応募可能です。
日本ファンタジーノベル大賞
ライトノベル小説家を目指す方にピッタリの公募賞かもしれません。ジャンルはファンタジーとなっており、自作未発表の創作ファンタジー小説を広く募集しています。応募資格不問で大賞は300万円と大きな金額が設定されています。
江戸川乱歩賞
賞金1000万円という破格の賞金を設定していることでも知られる公募賞です。受賞となると講談社から出版されるだけでなく映像化まで約束されているため、この賞を取ることを目指している方は多いのではないでしょうか。
ほかにも公募できる賞はたくさんありますが、ここでは比較的有名な公募賞をご紹介してみました。執筆している作品のジャンルにマッチしているかどうかも重要ですし、賞によって賞金や今後の待遇などが変わってくるためきちんと確認しておきましょう。