「小説家になりたい」という人が、まずはじめにチャレンジするのが「大賞への応募」ではないでしょうか。小説家になるための一般的な方法ともいえるもので、比較的多くの人が小説を応募しています。そんな小説の応募では、「綴じ方」「原稿用紙のルール」に注意しなければなりません。知らないまま応募してしまうと、素敵な作品であっても失格になってしまうことがあります。
今回は「原稿の綴じ方」「原稿のルール」についてお話します。
小説を応募する上での綴じ方
まずは、小説に応募する上での原稿用紙の綴じ方について確認しましょう。
パンチで原稿用紙の角に穴をあける
原稿用紙は一束にまとめ整えます。机の上などでトントンと立てるようにするときれいに整えることができるでしょう。こうしてきれいに揃ったところで、パンチを用意します。
原稿用紙の角に一つ穴をあけてそこに綴じ紐を通します。使用するパンチに指定はありませんが、何回も紐を通すので、穴が小さいと綴じにくくなってしまいます。もし可能であれば、一般的なパンチ穴よりも一回り大きめの穴があけられるパンチを用意しましょう。
順番を確認しながら紐を通す
紐を通すときには、原稿の順番が合っているかを確認しながら通しましょう。綴じ終わってから「ここのページは逆だった!」なんてことになってしまうと最初からやり直しです。このように手間が増えることになってしまうので、順番を間違えていないか、確認しながら紐を通して下さいね。
通した紐を上向きでもう一度通して一周させる
全部の原稿に紐を通したら、もう一度紐を通します。このとき、通した紐の位置が穴の上に来るように調整しましょう。
通した紐を今度は横向きでも二度通す
上記で一周させた紐をもう一度通します。ただ、このときは上ではなく、横向きの位置に紐が来るように一周させます。紐の形が穴と用紙の端に位置している紐が「L」のような形になっていればOKです。
最後に蝶々結びをして完成
無事に紐を通し終わったら、最後に蝶々結びをすれば完成です。特に、紐の見栄えは審査に反映されませんが、審査員が「読みにくいな」とならないよう、丁寧に結びましょう。また、見栄えを良くするためにも、縦結びにならないよう気を付けることをおすすめします。
原稿用紙のルールとは?
原稿用紙の使用に関するルールについて紹介します。
応募規定にある行数と文字数を厳守
まずは、応募規定にある行数と文字数、枚数を厳守しましょう。作品を読んでもらえるかどうかは、こうしたルールを守っているかどうかが影響してきます。
「手書きNG」のルールに注意
原稿用紙の使い方として「手書きNG」とルールを設けているケースもあります。この場合はワープロ原稿として、パソコンで入力しなければなりません。うっかり募集内容を見逃して、手書きで執筆してしまうと審査から外されてしまう可能性があります。
章が変わる場合の書き始めについて
小説を書いていると「章が変わる部分」が出てくると思います。章が変わった後の始まり方に悩む人が多いのですが、実はここでは明確なルールはほとんどありません。読んだ人が「ここで章が変わるんだな」と分かればOKです。そのため、新しい原稿用紙に章の名前を書き、その次の行に内容を書き始めても問題はありません。
タイトルの記載の必要性についても規定を確認
小説の重要ポイントでもあるのが「タイトルの記載」です。原稿に記載するのか、何行目に記載するのか、タイトルと内容の書き始めを1枚の原稿用紙で行って良いのかなどについてもよく確認する必要があります。
小説の応募は「小説が書ければ良い」というものではありません。応募するにあたってのルールや規定をしっかりと把握し、守ることが大切です。現在、有名な小説家たちも通ってきた道ですから、面倒くさがらずしっかりと対応しましょう。