自分史とは何なのか、きちんと把握していますか?
うれしいことに自分史には5つもメリットがあります。こちらでは自分史がどのようなものかをお伝えします。さらに、自分史のメリットや活用するための方法もみていきましょう。
自分史とは、どのようなもの?
自分史とは「これまでに生きてきた自身の記録」といえるものであり、自分のことだけではなく、家族や周囲の人たちとのかかわりを表現したものです。さらにいうと、自分史は「自己再発見の場」であり、今後の生き方をより面白く感じるヒントが詰まっています。
自分史の形式は自由であり、時系列でも出来事別であっても構いません。エッセイや手紙、短歌、俳句などで自己表現してもよいでしょう。可能であれば、写真や家系図なども加えてみてください。
自分史で大切なのは、過程そのものです。人生の節目として、中間報告のような気持ちで取り組みましょう。
自分史から生まれる、5つのメリット
自分史を書くことで、以下のような5つのメリットが得られます。人生をより良くしていくために、ぜひ参考にしてみてください。
生きてきた証しとなる
自身の経験や知識、生き方がかたちとなります。「どんな人物であったか?」という情報を、家族や親戚、友人、孫など、さまざまな人たちに伝えられるのは人生の幸せにつながりやすいでしょう。
やりたいことが見つかり、自信につながる
自分の好き・嫌い、得意・不得意といった個性がより客観的にみえてきます。そして、「自分はこれだけのことを経験し、そして達成してきたのだ」と自分に自信を持てるようになります。そこから新たに目標ややりがいが見つかるはずです。
自己表現がしやすくなる
人生を客観視できるようになれば、思考や行動のパターンまで把握できます。また、自分史をまとめてみることで「自己表現するためのアイデア」がたくさん見つかります。自分らしさが明確になり、より生きやすくなるでしょう。
コミュニケーションツールとなる
過去のことを思い出しているうちに、学生時代の友人と連絡を取りたくなるかもしれません。自分がどんな人物であったのかを聞いたり、自分史づくりを一緒に始めようと誘ったりしてみると良い刺激になります。また、家族のコミュニケーションツールとしても役立ててみてください。両親や兄弟に自分史をプレゼントすることができれば、より親密な関係を築けるでしょう。
脳の活性化につながる
思い出や考え方をかたちとして表現するため、脳の活性化に役立ちます。また、自分史づくりには多くの時間を費やします。長期間にわたって脳を刺激すれば、認知症の予防にもつながるでしょう。
どんなふうに書けばいいの?
華々しい歴史を持っている必要はなく、誰でも書けるのが自分史の魅力です。
「自分のことをいろいろと知りたいな」程度で書きましょう。書き始める際も、最初は思い出せる範囲でかまいません。直近の出来事や自分の好きなことを箇条書きにしてみてください。そこから幼少の思い出や学生時代の出来事を書いていきますが、あいまいな記憶により手が止まってしまうかもしれません。それでも構わないので、どんどん書きましょう。
もし書けないときはその日は終わりにして、翌日以降にまた再開するぐらいの気持ちで少しずつ進めます。ふとしたときに書きたいことを思い出すので、普段からメモをとりながら効率良く書き溜めていくと長続きします。「1日5分だけでも自分史に取り組む」「内容は気にせずに、量にこだわって書く」といったポリシーを持って取り組んでみましょう。
自分史を書いておくメリットは、自己啓発だけではありません。客観的に自分を知ることができて、家族や友人との仲を深めるツールにもなります。そして次の世代に伝えられる、大切な表現方法なのです。
自分史を活用して、人生をより幸せに過ごしていきましょう!