本の書き方

小説応募時の表紙と略歴はどうすれば良いか?

小説応募時の表紙と略歴はどうすれば良いか

小説の作品を賞に応募するとき、作品以外にも表紙や略歴を一緒に送らなければならないことがほとんどです。
表紙や略歴は、募集要項に特に記載がないときも入れておくのが一般的ですが、記載されている場合はそろっていないと選考から外れてしまうリスクもあります。作品を書くのには慣れていても、改めて表紙や略歴を書くことになったときに、どうすれば良いのかよくわからないという方も多いかもしれません。

ここでは、表紙や略歴をどのように書けば良いのか解説します。

略歴はどの程度書けばいいのか?

略歴とは、読んで字のごとく「大体の経歴を記したもの」のことであり、就活の履歴書のように詳細に書く必要はありません。書店に売られている書籍を見ると、カバーに著者の略歴が書かれていることが多いので参考にしてみても良いでしょう。生まれた年や出身地に加えて、最終学歴と現在の職業、受賞歴があれば記載しておきます。ただし、略歴と別にプロフィールを送る場合は、改めて生まれた年や出身地を書く必要はありません。

受賞歴については、募集要項に「応募歴」と書かれていない限りは「○○賞○次選考通過」などは書かず、入賞したものだけを記載します。

略歴は選考に直接影響するものではありませんので、こと細かく書いても有利になることはありません。むしろ、不必要な情報ばかりがだらだらと羅列されているような略歴は、選考員にマイナスの印象を与えてしまいます。ほかにも募集要項で記載されている必要な情報がないと、最悪の場合選考の対象外となる場合もあります。

小説公募の目的は、良い作品に賞や賞金を与えることではなく、良い作品が書ける著者を見つけて長期的に仕事をしていくことです。募集要項に書かれている最低限のルールが守れないと、いくら良い作品が書けたとしても選考から落とされてしまうことも十分あり得るのです。賞の応募で略歴を書くときは、「必要な情報を漏れなく簡潔に記載すること」が非常に大切です。

応募時に表紙は必要なのか?

応募した作品は、封筒ごとに管理されることもありますが、いちいち封筒に戻さずそのまま管理されることもあります。そのため、募集要項に記載がなくても、見ただけでほかの作品と区別できるように表紙をつけておく方が良いでしょう。

表紙に記載しておく情報は、「作品のタイトル」、「氏名」、「(あれば)ペンネーム」のほかに、「原稿用紙換算の枚数」と、「○○賞応募作品」を書きます。このほかにも、募集要項を確認して、住所やあらすじなどといった必要な情報があれば、漏れのないように書いておきます。体裁は指定があればその通りにし、特に記載がない場合は常識の範囲内で自由に作ってもかまいません。

基本的には縦書きで、一番右側に大きめに作品のタイトル、次に氏名を、左側には原稿用紙換算の枚数や、住所等、要項で指定された情報を書きます。「○○賞応募作品」は、手書きの場合は朱書きで、ワープロの場合はわかりやすく書けば問題ありません。

全体がバランス良くなるように配置しましょう。

自分で表紙を作ってみる

小説を応募するときにつける表紙は、必要な情報だけを書いたシンプルなものが望ましいです。それだけでは寂しいので、どうしてもイラストや色をつけたいと思っても、マイナスの印象を与えてしまう場合もあるので控えるようにしましょう。こだわって、時間をかけて作った表紙でも、「この作者はセンスがいいから審査を通過させよう」と判断されることはまずありません。

その代わり、自費出版などの選考とは一切関係ないものでは、味気ない表紙ではなく、しっかりと時間をかけたこだわりの表紙を作りましょう。本として「形」になったとき、表紙は読者が最初に目にするものですから、読者の興味を引くデザインにするのが大事です。フォントや文字の色を変えるだけでもいいですが、イラストや写真が入っている方が見栄えは良くなります。

自分でイラストが描けない方は、イラストの得意な友人に頼んだり、報酬を払ってプロのデザイナーに発注したりする方も多いです。ほかにも無償で使えるフリー素材を集めたサイトも多数あるので、活用しても良いでしょう。
ただし、サイトにある素材を使う場合、「商用での使用は不可」であったり、「クレジットの記載が必要」などサイトごとにルールがあったりします。ルールを守らずに使用してしまうと、後々大きなトラブルを引き起こしてしまうこともあるので、必ず使用する前に条件などを確認するようにしましょう。

小説を応募する際の表紙や略歴の書き方と、自費出版等で表紙に使えるフリー素材サイトの注意点をご紹介しました。ここに書いた表紙や略歴の書き方は一般的なものですが、応募する賞によって、指定されている書き方が違う場合があります。そのときは、必ず指定された書き方で徹底するようにするのがおすすめです。記載方法は必ず募集要項に明示されていますので、よく確認して正しく表紙や略歴を作成するようにしましょう。

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