自費出版を成功させるには「宣伝」が必要不可欠です。自分の本を知ってもらい、興味を抱いてもらい、購入してもらう。一見難しそうに思えますが、正しい方法を知っておけば決して難しいことはありません。
そこで、今回は「自費出版の宣伝方法」についてご紹介します。自費出版を検討している方はぜひ参考にしてみて下さい。
宣伝しなければ誰にも知られないのが自費出版の難しさ
自費出版は、出版するだけではなかなか売れません。そもそも本の存在を知ってもらわなければ、どんなに良い作品であったとしても、誰にも知られぬまま時間ばかりが過ぎてしまいます。
業者側で宣伝・販促活動をしてくれるケースは少ない
そもそも、業者側で宣伝や販促活動をしてくれるケースは少なく、業者が対応するのは「編集」「校正」「印刷」などの、出版業務のみです。そのため、無事に印刷が完了すればあとは執筆者が自分で対応するしかありません。
最悪の場合1冊も売れずに大量の書籍を抱えることも…
最悪の場合、1冊も売れることなく、大量の書籍を抱えてしまうこともあります。結局出版するためだけにお金を使い、大量の在庫を抱えることになってしまったという悲しいケースもあります。
自費出版は宣伝次第でしっかり売れる
前述の内容から「自費出版って本当に難しそう…」「自費出版するのが不安になってきた…」など、様々な不安が出てきてしまったかもしれません。
確かに、自費出版にはリスクがありますが、実は「宣伝」によって以外にもあっさり問題が解消されることは多いです。実際、「売れない」という問題に悩まされている人のほとんどが、宣伝活動をしていないともいわれているのです。自費出版を成功させるためにも、しっかりと宣伝をしましょう。
自費出版本の宣伝方法
では自費出版を具体的にどのように宣伝すれば良いかご紹介します。「初めてで不安…」という方でも実践できる簡単な宣伝方法なので、よくチェックしておきましょう。
①ブログやツイッターなどSNSで宣伝
すぐにできるのはブログやSNSでの宣伝です。現在ブログを運営している方であれば、「告知」として出版したことの報告や、本のあらすじ・概要などを書いておきましょう。SNSであれば、表紙の写真とともにコメントを添えて投稿しましょう。友人や知人、家族が投稿をシェアしてくれたり、リツイートしてくれたりするかもしれません。
②『これから出る本』への掲載
社団法人日本書籍協会で発行される『これから出る本』は近刊情報誌であるため、掲載されれば宣伝効果は高いといえます。実際、全国の書店や図書館、施設、機関などに無料配布されるため、掲載されるだけで多くの人に自分の本の存在を伝えることができます。
③チラシの作成
チラシを作成して、全国の書店に「新刊情報」として送付します。これは、自身で行うのではなく出版社に依頼することが一般的です。ただし、費用は5~9万円ほど発生するため、自分の予算と照らし合わせて検討しましょう。
④Amazonへの掲載
アマゾンで自費出版の本を販売し、本の概要や情報などを掲載することも宣伝の一つです。また、アマゾンに掲載しておくとブログやSNSでもURLリンク付きで宣伝できるため、投稿を見た人の興味を引き寄せ、心もつかみやすくなります。
⑤知人を通じての口コミ
知人に口コミで広げてもらう、というのも一つの手です。本を出版したこと、内容が面白そうな本であることなどが人づてに広がれば、必ず興味を抱いてくれる人はいるでしょう。読んでもらったら、SNSで投稿してもらうようお願いしてみても良いかもしれませんね。
⑥図書館流通センターや全国学校図書館協議会選定図書の利用
選ばれた本のみではありますが、図書流通センターや全国学校図書館協議会選定図書などもおすすめです。
「良質な本である」として認定されれば、図書館や書店へのアピールにもなり、スムーズな販促活動につながります。どちらも出版社を通して申し込む必要があるので、良心的な出版社に依頼しましょう。