「絵本を出してみたい」「子供たちを笑顔にしたい」など、絵本の出版に憧れを抱いている方はいませんか?しかし、実際に書店の絵本をチェックしてみると、製作者は有名な人や実績のある人ばかり…。初心者の自分には無理だ、と諦めているのではないでしょうか。
けれども、そんな絵本出版の夢は「自費出版」で叶えることができます。まずは、自費出版で絵本を出すにあたって、何から始めるべきかをご紹介します。
自費出版で絵本を出すには何から始める?
絵から始めるケース
絵本の制作で何から始めるかは人それぞれ。スタートの一つとして「絵から始めるケース」があります。ストーリーや登場人物の設定は後回しにし、「こんな感じの絵本にしたい」という場面を描いてみましょう。頭に浮かんだ場面を絵にしていくことで、ストーリー構成のヒントが得られることがあります。
ストーリーから始めるケース
どのようなストーリーにしようか、と考えることから始めるのもおすすめです。先にストーリーを決めることで、絵のイメージがしやすくなり、スムーズな絵本制作になります。物語を考えるのが好きな方や、得意な方は、ストーリーから始めることをおすすめします。
タイトルから始めるケース
まずは、ピンときたタイトルからスタートする、という始め方もあります。直感で仮のタイトルを作成したり、ざっくりとしたストーリーイメージからタイトルをつけて、詳細なストーリーを練ったり。タイトルから始めると、その後の進め方も広がるので、自由に絵本を作りたいという方におすすめです。
スムーズに進まない場合には出版社に相談もアリ!
「絵本作りは思っていたよりも大変だ」「なかなか制作が進まない…」など、絵本の制作がスムーズに進まないことがあります。しかし、その場合でも途中で放り出さず、出版社に相談してみましょう。
ストーリーがうまくまとまらない…
「絵は描けるけれどストーリーがまとまらない…」と悩む方は少なくありません。実際、「絵を描くことが好き」という理由で絵本を描いている人もいます。しかし、絵だけが描けても、ストーリーがまとまっていないと、絵本の展開はめちゃくちゃになってしまいますし、結末もあっけない物になりがち。
どうしてもストーリーがまとまらない場合には、出版社から提案してくれることもあるので、一度相談してみるとよいかもしれません。
文章はまとまるけれど絵を描くのが苦手…
ストーリーを考えることはできるけれど、絵を描くのは苦手…という方もいるでしょう。その場合にも出版社に相談することで、イラストレーターやデザイナーに「絵のみ」を依頼してくれるケースがあります。もし、対応してくれるという場合には、自分のイメージを明確に伝えて、イメージの相違がないようにしましょう。
絵本が出版される流れ
絵本がどのようにして出版されるのか、知っていますか?問合せから販売までの具体的な流れについてみていきましょう。
1.問合せや見積もり
まずは、問合せからスタートします。
自分のイメージしている絵本について相談し、見積もりを出します。
費用に問題がなければそのまま次の段階に入れますが、もし費用面に悩みや不安がある場合には、予算に合わせて絵本の仕様を変更します。
2.原稿の送付
費用が決まり、契約書を交わしたら絵本の原稿を描きます。
基本的にはデジタルファイルでのやりとりになりますが、紙の書類でのやりとりが可能な場合もあるので、相談してみましょう。
原稿が仕上がったら、出版社に原稿を送ります。
3.出版社から完成イメージの絵本を受け取る
後日、出版社から完成イメージの絵本が送られてきます。
絵本の内容に誤りがないか、依頼通りの仕上がりになっているのかなどをよく確認しましょう。
4.修正を返送
もし、完成イメージの絵本に修正部分があればその部分を出版社に相談します。
自分のイメージをきちんと伝えることで、満足できる絵本に近づきます。
5.校正
原稿に問題がなければ校正に入ります。
絵、文章、カバーなどを丁寧にチェックし、印刷へと進みます。
6.印刷、販売
無事に印刷できたら、いよいよ販売です。
流通については出版社によって異なるものの、「個人販売」「Amazon」「書店」などで販売されます。
オプションで販促活動なども行ってもらえるケースがあるので、問合せ時に確認しておくとよいでしょう。