費用・印税

自費出版にかかる費用の相場とは

自費出版にかかる費用の相場とは

自費出版をするには、書籍の印刷・制作費の他にも多くの費用がかかります。また、本の仕様によっても価格が大きく変わります。より費用をおさえるためには、一般的な相場を知り、複数の業者で比較する必要があります。
自費出版にかかる費用の相場や、本の仕様についてご紹介します。

自費出版の費用相場はどれくらいか

一般的な書籍の印刷・制作費は定価の30%といわれており、この他にも、装丁デザインや編集・校正費、流通にも経費がかかり、残りが出版社の売上と著者の印税です。

しかし自費出版の場合は、知名度の高い著者や話題のものと違い、売れる可能性が低いため、著者の負担は印刷・制作費の2.5~3倍程度が相場です。書籍のページ数やサイズ、カバーがあるのかないのかなど条件にもよりますが、書店への流通を考えている場合は、500~1000部以上で制作すると一般的にはおおよそ100~200万円程度が目安となります。

多くの部数を制作するほど、一冊あたりの単価は低くなります。そのため、制作する部数を増やしても費用が跳ね上がるわけではありません。しかし、ページ数を増やすと、印刷の際の作業工程が増えるため、その分の費用は増加します。また、当然ですが、表紙や中のデザインに凝れば凝るほど、費用がかかります。

自費出版の費用を安くしたい場合

自費出版の費用を安く済ませたい場合は、編集や校正、デザインを著者自身で行うことで、その分の費用をおさえることができます。また、自費出版の目的が知人への配布や、個人で販売を行う場合は、流通に乗せる必要がないので、取次業者への手数料はかかりません。

サービス内容や費用感は業者ごとに異なるので、ホームページ等をよく比較し、目的に合わせて利用する業者を選ぶことが重要となります。

費用を知るためには決めておきたい要素

自費出版にかかる料金は、本の仕様によって変わります。流通方法も含めて、出版の際に決めておかなければならない要素の一部を以下にまとめました。

流通方法

出版した書籍の販売方法です。書店での販売であれば委託配本か注文配本かによっても料金が変わります。書籍化せず電子書籍として流通させることも可能です。流通に乗せない場合、個人での販売活動が必要になります。

部数

書店での委託配本の場合、ある程度の部数が必要となります。印刷会社によっては少部数からの制作が可能なところもあります。

ページ数

書籍化する場合、印刷効率を考えて8ページもしくは16ページ単位のページ数となります。(例:48ページ、96ページ、144ページ・・・等)

体裁

ハードカバーは、書籍の状態を長期間維持しておくのに適していますが、気軽に持ち歩いて読んでもらうのには不向きです。ソフトカバーは費用を安く済ませることができ、ページ数が多いものなどには適しています。

本のサイズ

自費出版ではB6判(182mm×128mm)や四六判(188mm×128mm)のサイズが一般的です。他にも新書判(148mm×105mm)、菊判(218mm×152mm)等、多くのサイズがあります。

装丁デザイン

表紙のデザインです。出版社・印刷会社のサンプルから選ぶか自分でデザインしたものを使うか、あるいはデザイナーに依頼することも可能です。

カバーや帯

本を保護するためのカバーの質やデザイン、キャッチコピーなどが掲載された帯の有無は、書店での売上にも影響します。

本文用紙

文章のみの書籍ではクリーム色がかった用紙がよく使われています。他にも少しざらついた手触りのものや、発色がよく写真の掲載に適したコート紙等の種類があります。

出版社や印刷会社によっては、これらの要素が決められており、選べないこともあります。こだわればこだわるほど費用が膨らんでしまいますので、ある程度の妥協は必要となってきます。

記念や思い出の品として出版するのか、営業ツールや名刺代わりに使うのか、自費出版の目的をはっきりさせておくと、こだわりたいところと妥協できるところが明確になります。使える予算と照らし合わせて本の仕様を決めることが大切です。

自費出版のパターン別費用例

四六判・本文モノクロ・96ページの本を自費出版するときを例にとり、パターン別でどのくらいの費用になるのかをご紹介します。以下の例を参考に予算設定の目安にしてください。

1.ソフトカバー・カバーなしの場合
50部・・・47,800~229,800円
100部・・・57,700~309,800円
300部・・・80,700~490,000円
500部・・・103,700~550,000円

2.ソフトカバー・カバーありの場合
50部・・・108,500~259,000円
100部・・・121,000~339,800円
300部・・・171,000~510,000円
500部・・・221,000~600,000円

3.ハードカバー・カバーありの場合
50部・・・173,500~244,315円
100部・・・186,500~260,007円
300部・・・237,000~351,613円
500部・・・289,000~432,311円

ここに記載した価格はほんの一例であり、出版社や印刷業者によって、同じ部数や仕様でも料金に大きく差があります。それぞれでサポート内容や契約プランもさまざまですので、複数社での比較検討が必要になります。
特に、ハードカバーでの自費出版の料金に関しては、ほとんどの出版社・印刷会社では「別途見積もり」としており、ここに記載された価格よりも高くなる可能性があります。

また、書店での流通には、別途流通基本料金と売れた冊数ごとに手数料がかかります。上記の例は流通にかかる費用は含まれていませんが、流通する・しないに関わらず一律で料金設定を行っている業者もあります。流通に乗せる場合、少部数での発注はできないことが多いです。

自費出版にかかる費用の相場や本の仕様、パターンごとの費用例をご紹介しました。ある程度の相場を知っておくと、会社選びにも役立ち、自費出版の予算も立てやすくなります。目的や用途に合わせて本の仕様を精査し、仕上がりに満足できる自費出版を実現させてください。

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