自費出版(自主出版)

Kindle自費出版は実際どう?やってみて感じた特徴やデメリットを紹介

Kindle出版の評判と仕組み

最近は自費出版のハードルも下がり、Amazonが提供するKindleでも自費出版ができるようになりました。結論から申し上げると、「本を出してみたいけど、なるべくお金をかけずに出版してみたい」という人にKindle出版はおすすめですが、時間が確保できない人や初心者には向きません。

私もKindle出版をした経験がありますが、気軽に出版が可能なので出版へのハードルが下がる一方、デメリットも感じました。そこで、今回はKindle出版で自費出版をしてみて感じた特徴やデメリットを中心に、思ったことを紹介していきます。

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Kindle自費出版をしてみて感じた特徴

Kindle自費出版をしてみてわかった、Kindle出版の特徴について紹介します。

費用をかけず出版できる

極論を言えば、Kindleの自費出版は0円から可能です。Kindleでは、表紙作成から企画、実際の執筆、専用ファイルでのアップロード、キーワード選定など、全工程を自分でやる必要があります。そのため、行程を行えば費用はかからず出版が可能です。そのため、Kindleでの自費出版は、「お金がなくても本を出版したい人」におすすめな方法と言えます。

しかし、私はライターなので文章を書くことはできますが、表紙のデザインはできません。そのため、私が実際に自費出版したときにかかった金額は、表紙のデザインをデザイナーに依頼した時の「3万円」でした。

ちなみに私は、2冊出版した経験があります。実際、最初の本を出版したときは自分で表紙をデザインしましたが、ほとんど売れませんでした。そこで、表紙だけはプロに依頼したところ、2冊目(依頼した表紙の本)のほうが圧倒的に収益が大きくなったのです。そのため、少しでも収益を出したいのであれば、表紙だけでも外注することをおすすめします。依頼するデザイナーに心当たりがなければ、個人にアウトソーシングできるサイトなどで依頼すると良いでしょう。

手続きが簡単で誰でも気軽に出版できる

Kindleでの自費出版は、複雑な手続きがなく、原稿さえ作れば誰でも簡単に自分の本を売り出せます。後ほど具体的に解説しますが、基本的には表紙と原稿さえ用意できれば、画面の案内に従って出版手続きを行うだけです。

名刺代わりになる

ある分野で専門知識があるなら、1冊でも本を出版しておくと名刺代わりに利用可能です。とくに個人事業主として仕事をしているなら、「自分で本を作って販売している」ことで、信頼度向上にもつながります。また、執筆した本を通じて、本業の依頼が来る可能性もメリットとなり得ます。
たとえば、私はWebライターとして活動していますが、「記事の書き方のコツ」のような本を出版しているので、メディアの記事作成やホームページの文章構成といった依頼がきたことがあります。

このように、本を出すという経験をしたことのある人は決して多くないため、出版するだけでも大きなメリットがあると言えるでしょう。

Kindleで自費出版するデメリット

手続きが簡単で無料で出版できる気軽さが魅力のkindleでの自費出版ですが、デメリットもあります。デメリットを理解し、自分のニーズと合うか確認してみてください。

ジャンルやターゲット設定を間違えると全く稼げない

Kindle出版は、担当者がつくわけではないので、企画から執筆、デザイン、入稿まですべて自分で行わなければなりません。
本を出すうえで、重要なことのひとつに「ジャンル・ターゲット設定」があります。ジャンル・ターゲット設定を間違うと全く稼げないということを理解しておきましょう。実際、私は2冊出版しましたが、1冊目は1年かけても1万円すら稼げませんでした。私が出版した「Webライター」というジャンルは、そもそも文章が上手い人が多いこともあり、うまくターゲット設定をしなければ売れません。

大金を稼ぐのは難しい

「自費出版で大金を稼ぎたい」と考える人には、Kindle出版はおすすめできません。Kindleの出版には、2つの稼ぎ方があります。

ひとつ目は、本の販売による収益です。Kindleでは本の価格によって印税の割合が異なり、最大の70%にするためには「1冊あたり250円~1,250円」にする必要があります。仮に1冊500円で販売したとすると、売れても1冊318円(500÷1.1×0.7)にしかなりません。もし価格を1,250円に設定しても、1冊あたり795円なので、月に100冊売れたとしても8万円ほどにしかならないということです。もちろん、1,250円以上に設定も可能ですが、競合も250円~1,250円で設定していることが多いので、価格を合わせないとそもそも売れません。

ふたつ目は、Kindle Unlimitedによる収益です。読まれたページ数によって、1ページあたり0.4円~0.5円が印税となります。しかし、月1万ページ読んでもらっても月1万円にも満たないため、大金を稼ぐことは難しいと言えます。

販促を自分でしなければならない

Kindleでの自費出版は、ただ出版しただけではなかなか売れません。出版をした後の販促も、自分で行わなければほとんど売れないのが実態です。

たとえば、私の場合、SNSと自身のブログで出版したことを宣伝しています。SNSやブログで宣伝をすることで、短期的にアクセスが集まり、結果として新着ランキング上位に表示される可能性が高くなります。Kindle出版では、直近一ヶ月に出版された新着ランキングがあり、ランキングの上位に入ると購買数が各段に増えるのです。

出版社が出す本には敵わない

最後にKindle出版は、どれだけ頑張って作っていても出版社が出す本には敵いません。Kindle出版は、あくまで出版する場を提供しているだけです。そのため、書籍や出版に対してノウハウがない場合、書籍のクオリティを上げるためのフォローはありません。

その点、出版社は出版と編集のプロということもあり、本の魅力を最大限に伝えられるようサポートしてくれます。内容が良かったとしても個人出版のレベルからは抜け出せず、プロの担当者がつく出版社とはクオリティが異なることは理解しておきましょう。逆に言うと、過去に出版経験があるなど、出版や書籍作成の知識がある人におすすめとも言えます。

Kindle出版が向いている人とは

Kindle出版が向いている人は、Kindle出版の特徴やデメリットから言うと、「出版経験がある」もしくは「宣伝するコンテンツ(ブログやSNSなど)がある」、「知名度がある人」が適しています。なぜなら、Kindle出版は1人ですべての工程を担当しなければならず、執筆に並行して校正や表紙のデザインなど、クオリティは自分次第だからです。出版経験が全くない、知見もない場合はクオリティが担保できず、あまり売れないという結果になりがちでしょう。

実際、私もはじめて出版したときは、「どれくらい売れるかな」「多くの人に見てもらえるかな」と期待しながら出版したのですが、その思いは打ち砕かれた苦い経験があります。孤独との戦いでもありますし、やはり充実感という意味では、きちんと出版社を経由して出版した方が格段に高いことは付け加えさせていただきます。

最後に補足にはなりますが、Kindle出版は販促も自分で行う必要があるので、ブログやSNSですでにファンがいる、もしくは個人が著名人であるほうが有利と言えるでしょう。

Kindle出版は0円でも自分の本を出せるけど、人によっては全く売れない

Kindle出版は、0円でも自分の本を出せるのが大きな特徴です。「本を出す」というハードルを、限りなく低くできるのが最大のメリットと言えるでしょう。

しかし、大金を稼ぐのは正直難しく、お小遣い稼ぎ程度と考えておくと良いでしょう。どちらかというと、自分の名刺代わりとして役に立てるほうが得策です。特に、フリーランスにとって「本を出版している」ことは、自分が宣伝するより信頼度や自分を知ってもらうきっかけになるでしょう。

また、出版経験がない人は、出版社での自費出版を通じて「出版実績や経験を積む」ことがおすすめです。出版経験があれば、Kindle出版でも知識や経験を活かして成功に近づくでしょう。

自費出版で失敗したくないなぁ・・・

自費出版は出版社の選定で結果が大きく左右されます。自費出版を扱っている企業が多々ありますが、実績の多い出版社に依頼する方が、間違いのない自費出版になることでしょう。

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